無機塗料:有機塗料との違いとは?

寿々家の伊藤です。

今回は無機塗料についてです。


塗料には有機塗料と無機塗料があります。

塗料のグレードは、アクリル<ウレタン<シリコン<フッ素<無機です。

アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素は有機塗料です。

無機塗料はセラミックやケイ素などの無機物を主成分としています。

寿命が長く、他の塗料をと比較して高い耐候性があります。


ペンキ

有機塗料のメリット


①ひび割れに強い

有機塗料には伸縮性があります。

外壁にヒビが入ってもいっしょに塗膜にまでヒビが入るリスクを減らすことができます!


②価格が幅広い

各塗料メーカーごとにラインナップが豊富で、さまざまな塗料の選択肢があります。


有機塗料のデメリット

①紫外線の影響を受けやすい

有機塗料は太陽の紫外線にさらされることで、チョーキングなどの塗膜の劣化が目立ちます。

また、屋根は建物の中で最も紫外線を浴びる場所なので、無機塗料で塗装すれば紫外線の影響を受けにくいです。


②光触媒のようなセルフクリーニング効果

無機塗料は光触媒と同じで親水性が高いため、汚れを浮かばせて雨水で洗い流す特徴があります。

 

③耐火性が低い

有機塗料の主成分は石油・石炭からなる有機物のため、炎に弱いという弱点があります。

隣家の火事の際には、無機塗料と比較して炎が燃え移りやすく、二次災害に繋がる可能性が高くなります。


無機塗料のメリット


①耐久性が高い

15年以上の高い耐候性があります。

雨や紫外線などにあまり影響されないため、色あせやチョーキングなどの劣化が起こりにくく、塗膜が長持ちします。

また、カビ・苔の栄養分である有機物の含有量が少なく、カビ・苔が発生しにくいです。


②不燃性がある

主成分が炭素を含まない無機成分で構成されているため、有機塗料と比較すると火事の際などでも燃えづらいです。

 

無機塗料のデメリット

 

①他の塗料より価格が高い

より長い耐候性と汚れにくくする無機物が配合されていることから、通常の塗料より高いです。


②ひび割れしやすい

無機物はもともと硬い素材のため、無機塗料は有機塗料よりも塗膜が硬いです。

建物の外壁表面にひびが入った場合、一緒に無機塗料で形成された塗膜もひび割れを起こしてしまうことがあります。

ひび割れが気になる場合は弾性力が高い無機塗料を使うといいでしょう。


③艶消しはおすすめできない

艶がない方がいいという場合、艶を調節する塗料があります。

しかし、艶を調節した塗料は汚れやすく、耐久性が少し落ちてしまいます。

5~3分艶までなら落とすことはできますが、艶を調整すると塗りムラができやすいです。


④次回の塗り替えのときに注意が必要

無機塗料の上は光触媒と同じく汚れが付きにくいので、塗料も乗らないで弾いてしまったり剥がれたりする可能性があります。場合によっては塗り替え不可の為、交換前提の外壁もあります。

また、無機塗料自体が硬く丈夫な塗膜が形成されるため、塗替えに対応してない塗料もあります。

例えば弾性塗料を塗っている場合は、有機無機があるハイブリッド系の弾性塗膜対応の無機塗料で施工する必要があります。


塗料
無機塗料の代表商品です。

日本ペイント
・アプラウドシェラスターNEO
・クリスタコート
・ハナコレクション500コート

エスケー化研
・セラミタイトペイント
・スーパーセラタイトF

関西ペイント
・ムキフッソ

アステックペイント
・無機ハイブリットコートJY
・無機ハイブリットクリヤー

KFケミカル
・KFスパーセラ


無機塗料も有機塗料もそれぞれメリット、デメリットがあります。
コストが高くても長持ちさせたい場合は無機塗料、コストを抑えて塗装したい場合は有機塗料を選択するといいですね!